父の想い。

最近の僕の日課は朝方に帰ると娘の寝顔を見ることだ。

癒される時間だと感じている

こないだ、ふと自分の子供の時を思い出した

僕の父親は 体が大きく無口で 威厳のある父親だ、今だに顔を会わせると

少し緊張してしまう。

子供の頃 父親がお酒を飲んで帰って来る時が1番嫌いだった

酔っ払って子供部屋の前で寝てしまったり、僕のベットの中に間違って

入って来たりするからだ。

ある時 子供部屋の扉の前で寝ていた事があって 扉が開かなくて 大泣きした事を覚えている

だから、父親が飲んで帰って来る夜は 布団を深く被って どうか部屋に寄らずに

まっすぐに自分の部屋に行って欲しいと 祈りながら寝ていた。(笑)

娘の寝顔を見ながら 幸せを感じている僕は

やっと あの時の父親の想いが分かった気がした。

部屋を間違えたのではなく、いつも僕と兄の顔を見に来ていたんだと

普段 無口で 威厳のある 父親の酔った時だけ見せる 愛情表現と至福の時だったのかもしれない。

なんだか そう思うと少し涙が出てしまう

やっと父親の気持ちがわかり、何にも言わないけど ここまでいろいろ手を掛けて

僕たちを育ててくれたこと いろいろ考えてしまう。

ありがとう と なかなか 顔を見て言えないが …

だから 最近は 隠居の父親によく相談するする事が増えた

父親が生きてる間に もう少し甘えておきたくて

今夜もニコの寝顔を見る為に 仕事 頑張ろう…

父親にはまだまだ追いつかないが。