商いとは…

商いとは

飽きずに、諦めずに、腐らずやるものだと 大先輩に教えられたことがある。

今の僕に言われているみたいだ…

先月と今月はお客様をただ、ただ、待つ日々が続いている。

あの時の言葉が身にしみている

週に何度か行く24時間営業のスーパーがある。

僕がそこに行くのはいつも夜中だ。

夜中のスーパーは独特の世界観がある

ただ黙々と品物を陳列している店員

昼間にはあまり見かけない感じの客層

何語か分からない言葉を話している外国人とか…

僕もその怪しい感じの一人かもしれないが

そんなスーパーの世界観が嫌いではない。

この間、スーパーでレジ会計をしていると 話なんてしたこともないし

することもない店員の男の人が

ポツリと言った

「最近早いね 店 暇なんだ…」

僕はビックリしながら 「はい」って言ってしまった。

「そう言えば、何人か顔見ない人 いるもんな」って

店員の男の人はまた ポツリと言った。

「皆 暇 みたいだねって 」

そう言っていつもの感じで物静かにお会計を読み上げてお代をレジ打ちして

また黙々と陳列しに行ってしまった。

僕はなんだか、変な気分だったが

悪くなかった。

スーパーを出て、車に乗り込んで思った。

理由は分からないが明日も頑張ろうって。

悪い時はあるが、好きな事が出来てる事が1番大事な事だと思う。

こんな時だから、自分の信念を貫き通すのが良いと思う。

僕は人より幸せだ

好きな事が見つかって、それを職業にしている。

飽きずに 諦めずに 腐らずに…

今日も夜中のスーパーに寄って帰ろう。