誰かのために

僕の店はセミオープンキッチンだ

店の入り口を入るとすぐキッチンが見える様になっている。

なので 僕の顔は店の入り口を入るとすぐ見えることになる

愛想がないといつも反省している…

逆を言えば お客様の顔の表情や、入って来た時の雰囲気を僕が感じ取ることも出来る。

いつも気になるのが、何か難しい顔をしながら来店するお客様達だ

一人で来店する方達は 何か悩んでいるのかと心配になったり

カップルで来店する方達は喧嘩でもしたのではないかと気が気ではない事がある

帰りまでに絵顔に戻ればと良いと思いながら 料理を作っている。

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プラスの意味…

僕が誰かのためにできること

僕は自分の作った物を食べてもらい、お店のいる時間を過ごしたことで

誰かが少しでも前向きになったり、気持ちが晴れたり、仲良くなれる事

それが僕が 誰かのためにできる事だと思っている

店を出る時 入って来た時よりも 絵顔になって扉を開けてもらう事が自分の勤めている仕事の証だと思っている

それが 僕の仕事だと思う。

いつも 思う事がある

自分は 何人かのためにでも役にたっていたいと…。

たまに、42歳になる 中年のオヤジの僕が 20代のスタッフに思うことがある。

これからいろんな経験をして 自分の生きる道を選べばいい

好きな仕事に着くことは なかなか難しいし、努力をしないと着けない仕事もある

でも、志しはたかくもち 誰かのためになっていると思いながら仕事をして欲しい

人のためになっていない仕事なんてない

一人の人でも 誰かがきっと 喜んでいてくれる

誰かのために…。

朝方帰ることが多い僕は、車に乗っていつも思う

何やってんだろうって…

でも、誰かのために 明日も頑張ろうと。