２軍のままで

先日の話になる。

ニコが保育園の相撲大会で偶然にも3位になった

もともと参加人数も少ないし 女の子という事もあって参加賞みたいな物だったが嬉しそうだった。

表彰台に緊張しながら乗っていたニコを見て 自分の事を思い出していた。

僕は、子供の頃から何にも出来ない子だった。

特に運動は全くダメだった。

小学校から高校生までバスケットボールを続けていたが 最後まで上手になる事はなかった。

下手な事は一番 自分がよく分かっていた

努力をしてみたが才能がないのだから 伸びる訳がない

その事を一番分かっていたのも自分だった。

高校生の頃の話だ…

部員の少ないチームなのにレギュラーになれないことがあった。

朝練も夕練も休まず出て人一倍 一生懸命やってたつもりだったのだが

レギュラーにはなれなかった

ただ才能がなくて 下手だったのだ。

自分が一番分かっていた

だから僕は練習に行かなくなってしまった…

2週間ぐらいサボるようになった頃

母親に言われた「 もう充分やったから辞めてもいいんじゃないの」って

友達も みんな同じ意見だった。

僕は、その次の日から朝練の一時間前に体育館に行くようになった

上手くなるとは思っていなかったし

自分の限界も分かっていた。

でも、努力はしてみようと思った

母親と友達の言葉が自分に問いただした。

決めるのも自分だと…

辞めていいよ と言われるのが一番辛かったのかもしれない。

ただの 甘えだったのだろう

誰かに辞めるなって言って欲しかっただけなのかもしれない…

それから3年の引退まで朝練の一時間前に僕は体育館に立っていた

でも、3年間 バスケットは下手なままだったけど 笑

あの時、バスケットボールを辞めていたら 今の僕はいたのだろうか？

もしかしたら 何にも変わらずにいたのかもしれない

でも、続けてよかったと今でも思う。

自分の自負にもなったし

何かの時に踏ん張れる気がする。

結果が全てではない

自分の中で優勝や、レギュラーを決めてもいいと

僕は思う。

そういえば、生涯3回だけ表彰台に登った事がある

高校時代のマラソン大会だった

高校生でみんな真面目に走る事などしないのに

馬鹿みたいに一生懸命に優勝を狙って行った。

根性と我慢なら自分でも何とかなると自分で分かっていたからだ。

最高 2位までだったけど 笑

ずっと、これからも僕は２軍のままだと思う。

そんな器だ

でも、こんな感じが嫌いではない。

努力や我慢が人を大きくすると僕は思う

こんな僕でも 一度だけ 試合で3点シュートがマグレで決まった事があった。

それが練習の成果がどうかは分からないが、練習していてよかったとその時思えた。

そんな時の為に努力はするのかもしれない。

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